トゥクタミシェワ<競技の外ではただのリーザ・トゥクチク(下)>


Желаю вам счастья, удачи и здоровья!!!



― 今シーズンの自分の点数を、採点の観点からどう思いますか。得点が抑えられていると感じませんでしたか。
ある程度感じたことはあります。それで私たちは「トウループ-トウループ」のコンビネーションに戻す決断さえしました。「フリップ-トウループ」はジャッジのところへ、いわゆる“立ち寄り”をしてくれなかったので。でも、私はもっと解放された滑りをしなくてはいけなかった気がします。むなしさから抜け出せば、(ショートプログラムで)70点以上ならどんな点でも喜べるものです。一方、自分がある程度のレベルに達していて点数が少し低くつけられると、何が問題なのかまったく理解できない。でも、今季ザグレブの大会に出場したとき、より開放された滑りをしたら、かなり点数が上がりました。自信を持って素敵な滑りをすれば良い点数がつき、縮こまってしまえばつかないでしょう。以前にも言いましたが、私たちはもうアイスダンスのように、これが最後かのような滑りで勝負しなくてはいけないんです。
― フィンランディア杯の得点に少々激しいリアクションをするあなたを見て、ファンたちがネット上で批判していました。このリアクションを後悔していますか。
私はどんなことも決して悔やみません。
― あのときは実際、失望したのですか。
失望した表情ではありませんでしたよ。当惑したんです、失望ではなく。混同しないでください。
― 長く競技を続けている秘訣は。
進化したいという気持ちと、さらに自分のために何かをし、フィギュアスケートに何かをもたらすことができるという感触です。何かができると感じるときは立ち止まらないものです。
―その点でコーチのアレクセイ・ニコラエヴィチ・ミーシンはどんな役割をしていますか。
いちばん重要な役割です。先生がいなければ私はいなかったし、何者でもなかったでしょう。最高に偉大で、聡明なコーチです。こういうコーチのおかげで私はスポーツ界にいられるのだと思います。選手はコーチなしでは競技できません。常に何らかの支え・手助け・戦略と、何を何のためにするのかという理解が必要です。これらすべてをコーチと並んで進めて行きます。
― ここ最近、アレクセイ・ニコラエヴィチを失望させるようなことがたくさんあって、彼は少し閉鎖的になったように感じます。実際にジャッジの同じような採点に思いわずらっているのですか。
わかりません、そういう話はしていませんから。先生は長くコーチの仕事をしているので、何があってもへこたれないし、驚かない気がします。私たちはすべて克服できるし、すべて良くなっていくということを先生は知っているのだと思います。閉鎖的になったとは気づきませんでした。トレーニングでは万事良好です。
― 今やあなたは多くの人にとって、女子シングルスケートの最も成熟した形の体現者となりました。おまけに4回転まで持っている。このような役割に勇気づけられますか。
自分の立場や振る舞いを認識し尽くすことは決してありません。そのことは考えないようにしています。私は、「人間は自分自身について冷静に考え、決して思い上がらないように」という考え方に賛成です。もしくは、私が何か人の役に立って、フィギュアスケートに何かをもたらしたことに多くの人が勇気づけられるならクールですね。でも、いずれにしても、私はとても冷静に臨んでいます。私はまず第一に人間であり、個人であり、フィギュアスケートの外ではリーザ・トゥクチクという陽気な女子。そういう心持ちで人生を歩むようにしています。
(終わり)
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