トゥクタミシェワ<コーチがどうやって私に耐えているのか不思議>
「ロシア語自習室」は11年目に突中しました! ブログを始めた頃の記事を改めて眺めてみたのですが、ヤグディンとか、シハルリドゼとか、ドムシャバとか、ガチンスキー君とか、懐かしい名前がいっぱい。と、そこへヴォロノフさんの名前が出てきて「まだ現役だよ!」と興奮したり、ちょっと楽しい時間を過ごしました。
今年も相変わらずマイペースな更新になるかと思いますが、みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
2018年1月11日
セルゲイ・ダドゥイギン
今シーズン、フィギュアスケートのエリザヴェータ・トゥクタミシェワ選手のプログラムや行動は、スポーツファンだけでなく、主婦たちの間でも話題になっている。元世界チャンピオン・欧州チャンピオンの彼女はグランプリシリーズで素晴らしい演技をしたが、12月に肺炎にかかり病院へ放り込まれた。サランスクのロシア選手権は彼女が不在のまま開催された。
トゥクタミシェワがインタビューに答えてくれたのは、病床でほぼ1週間を過ごし、さらに歯医者へ行った後のことだった。
「麻酔が抜けきっていなくて」とリーザは前置きした。いつも陽気な彼女がスローモーションのような話し方だったのは、多分そのせいだろう。
― ロシア選手権をどんな気持ちで見ていましたか? そこで代表メンバーが決められたわけですが。
欠場せざるを得なくなって残念でした。アリーナ・ザギトワが5位に終わって、ジェーニャ・メドベージェワが7位で、優勝はジュニアのアンナ・シェルバコワというのは予想外でした。ジェーニャはシーズン途中でショートプログラムを変更しました。きっと滑り込む時間がなかったのでしょう。フィギュアスケートというスポーツは総じて予測不能です。
― 14歳の女の子がロシア選手権に出場する必要はありますか?
私は、ジュニアの女の子たちは女子シングル競技を前進させていると思っています。
― 最高難度のジャンプであるトリプルアクセルを跳ぶのはジュニアの年代と、22歳のあなただけです。なぜですか?
小さいうちからトリプルアクセルの練習をしていれば、それができる可能性が高まります。私はこのエレメントをまだ子どもだった頃に2~3シーズンで習得しました。
― あなたをヨーロッパ選手権の代表メンバーに含めないという決定を、どのように受け止めましたか?
そうですね、私は重い病気にかかっていました。なのでよくわかっています。いずれにしてもユーロに備えます。第1補欠ですから。
ポジティブでアイロニカル
― リーザ、入院中は誰がお見舞いに来ましたか?
仲のいい女の子たちです。そのなかの1人は5歳のときからの友だちです。それから、お付き合いをしているアンドレイ・ラズキン選手も来てくれました。
― 彼はサランスクでの自分の演技に満足していますか?
ええ、全体としては。アンドレイもロシア選手権の前にひどい風邪をひいてしまって。でも、うまく回復して4位になりました。アンドレイも私も、クラスノヤルスクで開催される冬季ユニバーシアードの代表メンバーに入っています。そこで私たちは「点火」するんです。自分たちの腕をお見せできるように頑張りますよ。
― どうぞ点火して(燃えて)ください。リーザ、あなたならきっとできます。あの衣装を脱ぐエキシビションナンバーは、インターネット上で大反響を呼びました。誰が発案したのですか?
アイデアを出したのは私のコーチ、アレクセイ・ニコラエヴィチ・ミーシンです。音楽を選んだのは私。振付はタチヤナ・プロコフィエワです。
- 彼氏はどんな反応を?
アンドレイはこのナンバーを気に入ってくれました。私の友人たちもみんな賛成してくれました。これはエキシビションです。試合だったらもちろん、自分にあんなことはさせなかったでしょう。
― 自分よりもあなたの方が有名人ということで、彼氏は傷ついていませんか?
重要なのは、アンドレイは内側に芯を持っているということです。あらゆる男性と同じように自尊心が強いです。あるジャーナリストが、どうやらフィギュアスケートについてあまり心得がないようで、彼のことをただ「トゥクタミシェワのボーイフレンド」と書いたことがあります。こういう言葉には当然、傷つきます。
― 自分の性格を形容詞で表すとしたら?
ポジティブ。程よくアイロニカル。自分のことをちょっと笑うことができます。誰も予期せぬときに、なにか枠から外れたことをやります。基本的に、アレクセイ・ニコラエヴィチにとって私とやって行くのは簡単ではないでしょう。どうやって私に耐えているのか不思議です(笑)。
― 老練のコーチからの贈り物で、いちばん印象に残っているのは?
2014年の誕生日にギターをもらいました。私がすごく習いたがっていたのを知って。感激しました。
― 弾けるようになりましたか?
はい。今は部屋の隅っこに置かれていますが。時間がないんです。
― 怖くて余計なものは食べられないというスケーターが多いですね。調子が悪くなるといけないからと。
私には栄養士はいっさい付いていません。体重が増えていると感じれば、食べる量を減らすだけです。
― いちばん最近の休暇はどこで過ごしましたか?
タイとプーケットで。アンドレイと、私の友人のシンドラ・クリス(エストニアの選手)と一緒に。
― ワニに遭遇しませんでしたか?
えっ(笑)。そうですね、もしワニに遭遇したらスリリングでしょうね! 新しいことや予想外のことが大好きなんです。たとえ怖いと思っても、その気持ちはやっぱり忘れられないでしょう!
<原文>
https://www.eg.ru/sport/689438-pervoe-intervyu-tuktamyshevoy-posle-tyajeloy-bolezni-udivlyayus-kak-menya-terpit-trener-055685/」
<自習メモ>
из ряда вон выходящий ― 並外れの
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