ウィアー<プルシェンコは個人戦でメダルを獲れた>
2014年2月15日
アンドレイ・シモネンコ
プルシェンコは五輪個人戦でメダルを獲れた
(前文略)
最終滑走者の得点が表示された瞬間、僕はアメリカのテレビ中継で「もしジェーニャが滑っていたら…」と言いました。少なくとも団体戦と同じような演技をしていたら、メダルを獲っていたでしょうね。それに、僕自身も最近引退したばかりなので、この大会でなら自分もメダルを獲れただろうと思いました。全体として試合のレベルにはがっかりしました。でも、最終的に世界最高の3選手がメダルを勝ち取った。これがとても重要なことです。
取材相手の考えによれば、日本人選手は2回転倒したものの、プログラムの最後までひとつひとつのエレメンツのために戦い、そのおかげでチャンピオンになった。
僕はチーム・ハニュウのメンバーで、今シーズンの衣装をデザインしました。彼が僕のつくった衣装を着て、オリンピックの表彰台の一番高いところに登ったことを誇りに思います。フリープログラムで彼は最後まで戦いました。パトリックは、プログラムの途中から後ずさりしてしまった感じですが、ユヅルの方は最初から最後の一秒まで戦いました。まさにそれが彼に金メダルをもたらしたのだと思います。
でも、僕にとってサプライズだったのはデニス・テンです。彼はとても美しく、印象的で、信じられないようなジャンプを跳んでいました。テンの滑りは技術的に正確で、それに理想的です。彼の演技には楽しませてもらいました。
ハニュウがミスをしたのは、おそらく緊張感からでしょう。一方パトリックは、点を取るために戦わなければいけなかった。ユヅルの得点がクレイジーとは程遠いものだったことを、彼は知っていました。それで、もしかすると、少し集中力を欠いたのかも。冒頭に輝かしい4回転-3回転のコンビネーションを決めましたが、そのあと少し気が緩んでしまったのかもしれません。
<原文>
http://sochi2014.rsport.ru/sochi2014_figure/20140215/725072992.html
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