<自分の力で勝ち取った銀メダル(上)>デニス・テン
2013年3月20日
マリア・ヴォロビヨワ
もし金メダルを獲っていたならそれは偶然。
自分で掴み取ったしかるべき2位だと思う!
(前文略)
― デニス、世界選手権が終わりましたね。今どんなお気持ちですか?
相変わらず幸せですよ!翌日目が覚めて、メダルがどこにも消えていなかったことが嬉しいです(笑)。この世界選手権は僕にとって成功以上のものになりました。実を言うと3日間ほとんど寝てないんです。ショートの後と、フリーの前と、そしてフリーの後と。最初は少し緊張していて、試合の後は興奮しすぎて!フリーが終わった翌朝にフランク・キャロルコーチに会ったら、コーチもほとんど一晩中寝ていないと言っていました(笑)。でも、こういう眠れぬ夜はむしろ好きです。疲れもとても心地よくて!
― ショートプログラムが終わって、あなたの結果に皆が驚きました。今シーズンは決してベストな出来ではなかったのに。
僕の作戦だったんですよ(笑)。待って、待って、ついに明かしたわけです!実際、この世界選手権までにものすごく練習してきました。トレーニングが終わってから自宅のガレージでさらに何時間も練習を続けていたことは、フランク・キャロルも知りません。
― ガレージでいったい何の練習を?!
ええっと、そこはもちろんトレーニングジムじゃないし、置いてある器具類もそれほど高価なものじゃありません(笑)。しかるべき結果を出すために、僕がガレージでやっていたことがどれほど助けになったかは謎のままにさせて下さい。
― ショートプログラムでの成功は多くの人にとって予期せぬものでした。にも関わらず、フリーではさらに確信を持った滑りを見せました。あなたの銀メダルは決して偶然ではありませんね。
メダルは完全にきちんと獲得したもので、偶然ではありません!今回の世界選手権では、自分のことをいつもに比べてはるかに強いと感じていました。僕自身そのことを分かっていたし、フランクコーチもそれを目にしていました。シーズンのメインの試合に向けて最高の状態にあることが実際に分かっていたんです。
もちろん、フリーでちょっとしたミスをやらかしたことは残念です。プログラム後半はとても上手く行くという確信がありましたから。でも何が起こるか分からないものです。もしかすると、過去に失敗したときのことを思い出したのかもしれません。筋肉の記憶はやっぱり残っていますから。それに僕たちはジャンプの順番に一定の変更を加えていました。ミスはしてしまいましたが、僕にとって重要なのは、コーチが僕の結果に満足しているということです。
― フリープログラムでパトリック・チャンその人を抜いたと分かったとき、どんな感じでしたか?
思ってもみないことでした。フリーのスモールメダルセレモニーに出たときは本当に信じられませんでした。こんなことになるなんて(笑)!僕が世界選手権のフリーで勝ったなんて!あり得ない!って。
ちなみに、プログラムを滑り終えて僕はとても喜んでいましたが、それがどんなに馬鹿げた風に見えるか、その時は知らなかったんですよ(微笑)。僕が喜んでいたのは、シーズンいちばんの滑りがこのメインの大会で出来たことに対してでした。自分に満足していました。リンクへ出るときにフランクに出した「僕は表彰台に上がれると思う?」というのが一番の問題でした。彼も試合を見ていなくて、他の選手の結果を知らなかったんです。
そう、ショートプログラムのときも、91点という点数を見て、4位ぐらいになるかなと思ったんです。みんなきっと95点以上出すだろうからって。そしたら、なんと2位で!そしてフリーの174点を見たときは、きっと3位になれる!と思いました。すると2位って表示されて!もう嬉しくて大興奮でした!
(つづく)
<原文>
http://www.allsportinfo.ru/archive.php?id=69773&s_s=106&s_d=24&s_m=3&s_y=2013&b=0&l=40
<自習メモ>
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