<採点システムの客観性は30%>アレクサンドル・ラケルニク
アレクサンドル・ラケルニクの談話を一部抜粋でご紹介します。
そうなのですね、ゼロから30に上がったのですね・・・
少し難しかったので、分かりにくい点があればご指摘下さい<(__)>
2012年1月3日
マリア・ボロヴィヨワ
ウラジーミル・イワノフ
6.0システムの客観性はゼロだったが 今は30パーセント
(※略:ロシア選手権ではペアの選手たちがいちばん良かった等)
― ところで、今回と同じくソチで行われたグランプリ・ファイナルでの、ヴォロソジャル&トランコフ組の演技が大きな論議を呼びましたね。男性がフリープログラムで大々的に転倒したにも関わらず、彼らは優勝しました。どうしてこのようなことが起こり得るのか、説明して頂くことはできますか。
新採点システムは、最終結果がどうなるのかすぐに言うのが非常に難しい作りになっています。フィギュアスケートの技術的側面に関しては、おそらく私は最も経験豊かな人間のひとりですが(微笑む)、その私ですら、全てがどのように幕を閉じるのか分からないことがあります。新システムでは各エレメンツが個別に評価されます。グランプリ・ファイナルでターニャ(ヴォロソジャル)とマクシム(トランコフ)は2つの重大なミスを犯しました。(※中略)しかし、残りのエレメンツは非常にレベルが高く、出来栄え点でプラス2やプラス3まで付いています。ここで、すでに混じりけ無しの数学が始まっています。グランプリファイナルで優勝すべきはヴェーラ・バザロワ&ユーリ・ラリオノフだと、直観的には思われたかもしれませんが、数学的にはまったく違う結果になったわけです。
― このような衝突はよくあることなのですか。
いちばん新しい例をあげましょう。(※中略:全露のコフトゥンの演技を例にあげて説明)現在の採点システムは数学と結びついています。これは良くもあり、悪くもあります。悪い点は、何かエモーショナルな場面(側面)が考慮されない可能性があること。良い点は、全選手が同じ扱いを受けられることです。計算結果で言うと、旧の6.0システムの客観性はゼロでしたが、今は30%です。まずエレメンツの価値が客観的です。トリプルアクセルは全選手にとって同じ配点で、プラスとマイナスはその配点に影響を及ぼしますが、そこには固定された点数があります。この配点表が選手の総得点に及ぼす影響が約30%で、これは全員にとって同じです。
このシステムには何らかの問題点はありますが、その代わり客観的です。もし誰かがジャンプを跳んでスピンをやらなかったとしても、旧システムのようにはなりません。つまり、その選手が無名で若い場合は何も受け取れない、ということは起こりません。時には綿密に識別し、計算しなければならない結果が現れることもあるでしょう。私は、出版物やインターネット上のエモーショナルな発言も、熟考されたものであるべきだとつけ加えたい。我が国のペア競技のリーダーはどの組なのかを記者が判定し始めても、ロシアのフィギュアスケートにとって良いことは何もありません。
(※以下略:全露の男女シングル・アイスダンスについて)
<原文>
http://www.team-russia2014.ru/article/figur/7547.html
<自習メモ>
схо’ду (口)=быстро