<ギネスブックに載りたい(下)>エフゲーニー・プルシェンコ
皆さま、明けましておめでとうございます。
早いものでこのブログも5年目に突入です。
相変わらずマイペースに更新していくと思いますが
今年もどうぞよろしくお願いいたします^^
それでは早速、プルシェンコインタビューの続きです!
― 試合前、もうすぐ生まれてくる赤ちゃんのことを考えましたか。
もちろんです!いつもそのことを考えています。僕にとって大きな誇りですから。もう間もなくアレクサンドルがこの世に生を受けます。
― 彼はあなたと同じ道に進むのでしょうか。
必ずスケート靴を履かせます。スポーツ選手になって欲しいと思っていますが、フィギュアスケート、サッカー、ホッケー、ゴルフ、どんな種目を選ぶかは重要ではありません。
― さきほどロシア選手権を棄権する考えがあったと仰いましたね。では、最も危機的な場面として、すべてを投げ出すことは考えませんでしたか。
いいえ、そういうことじゃありません。僕は常に、最低でも安定した滑りを期待されています。ミスは許されません。それは分かっているんですが、高難度のエレメンツ抜きでロシア選手権へ行くことは、僕にはできなかったんです。まさにこの理由で大きな疑問符が置かれた(※棄権を考えた)わけです。試合前、チームとしては、シェフィールドの欧州選手権のときのように滑ることにしていました。つまり4回転抜きでです。妻が電話を掛けてきて「ジェーニャ、4回転だけはやめて!」と言ったぐらいでした。ママにも同じことを言われて…
― ということは、ご自身で4回転を跳ぶ決断をされたのですか。
最終決断は、もちろん、僕の手の中にあります。もう長い間スポーツをやっていて、自分の身体の声を聞くことを覚えています。もし4回転ジャンプができると感じたならば、言うまでもなくリスクを取ります。
― それはもうリンクの上で分かるのですか。
ええ、もちろんです。
― 2010年、バンクーバー五輪の後、あなたは“女性的男子スケート”の時代がやって来たと発言しました。状況はその後、変わりましたか。
良い方向に変わりました。選手たちは4回転を3本ずつ跳んでいます!かつて僕とリョーシャ・ヤグディンが初めて2本の4回転を入れましたが、その状況が戻って来ています。世界中が僕たちに遅れを取るまいと付いて来ていたのに、突然すべてが消えてしまって。僕の若い頃は、4回転2本がノルマだと考えられていました。ええ、その頃のフィギュアスケートは別物でしたよ、スピンもステップもね。でも、技術的な構成はとてもレベルが高くて、4回転でちょっとでもミスをすると負けにつながりました。
僕を支持してくれた選手たちに感謝します。ユヅル・ハニュウ、タカヒコ・コヅカ、ダイスケ・タカハシに。彼らは2つの4回転を炉で掻き混ぜて(精力的に行って?)います。我らがロシアの選手たちもやっています。少なくとも練習ではね。僕は彼らに追い付き、どこかすぐ近くまで這って行かなくてはなりません。
― 彼らもあなたについて同じことを言っています。
そうですね、今は僕が若い選手たちから学んでいるんです。かつて僕はヴィクトル・ペトレンコ、カート・ブラウニング、エルヴィス・ストイコ、トッド・エルドリッジ、アレクセイ・ヤグディン、アレクセイ・ウルマノフから学びましたが、今はコヅカや若い選手たちから学んでいます。それを隠すつもりはありません。学ぶのに遅すぎるということはありません!
― ところで、あなた自身の若い頃を思い出させるという選手の苗字は分かりましたか。
アレクサンドル・サマリンです。僕は彼を少し激励しました。彼には将来と明るい未来があり、それにとても熱心に頑張っていますから。僕はよく練習する選手が好きです!アレクサンドルは良い子で、両親も立派な人です。僕は立派な人に助力します。
(終)
<自習メモ>
шуровать
1, перемешивать в топке горящее топливо
4, энергично действовать, суетиться
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