<プルシェンコがソチで表彰台に乗れば、それは大きな勝利>タチアナ・ナフカ
2012年12月18日
ドミトリー・ラチツキー
エフゲーニー・プルシェンコが2014年ソチ五輪で表彰台に乗れば、それは大きな成功であり勝利だ
(前文略)
― タチアナ、先日ソチで行われたグランプリ・ファイナルのアイスダンス競技について、感想を聞かせていただけますか。
私の見たところ、カナダのテッサ・ヴァーチュー/スコット・モイア組が、現在並ぶもののない抜きん出たリーダーです。ですから、グランプリ・ファイナルで2位に終わったことにとても驚きました。私はこのカップルが大好きです。
ロシアのダンスカップルについて言えば、全員が進歩しました。特にアレクサンドル・ズーリンの生徒、エカテリーナ・ボブロワ/ドミトリー・ソロヴィヨフ組ですね。ロシアの選手が何か(※良いアイデアを)考えついて、このカナダのカップルと対等に戦えることを願っています。
― ロシアのフィギュアスケーターの中で、ソチ五輪の金メダルを狙えるのは誰でしょうか。
難しい質問ですね。今ロシアでは女子シングルに良い選手がいると言われていますが、彼女たちがいつも安定しているというわけではありません。ペア競技にはタチアナ・ヴォロソジャル/マクシム・トランコフという素晴らしい組がいますが、この二人も演技の出来にむらがあり、弱点があります。グランプリ・ファイナルのフリープログラムで転倒したことを見ればわかります。一方、オリンピックというのは首を斬られる(?)試合で、何でも起こり得ます。
― ロシアの男子選手についてはどうですか。
もしエフゲーニー・プルシェンコが3位以内に入れば、それは大きな成功であり勝利です。私はスポーツ選手としての彼に敬服しています。これはとてつもなく大変なことですし、彼がオリンピック出場に向けて勇敢に歩んでいる事実は尊敬に値します。仮にうまく行かなくても、ジェーニャが五輪チャンピオンであることに変わりありませんし、誰もこの称号を奪い取ることはできません。ただ、もし成功しなかった場合に、彼が悪く言われるようなことがあれば残念です。
なぜなら、現在の男子シングルでは彼が国内最高の選手であり、それは議論するまでもないことだからです。祖国の名誉を守ろうと歩んでいる彼には頭が下がります。ジェーニャは15~16歳のときから試合に出場していますが、今の彼のライバル選手たちはその頃、まだ小学校にも通っていませんでした。彼らはもうまったく違うやり方で、明日のオリンピックに向けた準備をしているのです。
この10年でルールが大きく変わり、フィギュアスケートは別の方向へ発展してきました。このことで、当然ですが、エフゲーニーは余計に大変になっています。
― ソチの「アイスバーグ」はいかがですか。
今年の5月、私はその素晴らしく美しいパレスの氷に足を踏み入れた最初の人間になりました。とても気に入っています。おそらく、ロシアにある同じ類いの施設の中でいちばん良いですね。
<原文>
http://fcp-press.ru/Sochi-2014/p2_articleid/6021
- 関連記事
-
- ナフカとペスコフの結婚式にスターたちが集結 (2015/08/01)
- <プルシェンコがソチで表彰台に乗れば、それは大きな勝利>タチアナ・ナフカ (2012/12/19)