<背中はまったく問題なし(下)>エフゲーニー・プルシェンコ
まだもやもやと引っかかってるんですが
区切りをつけて次の記事へ進みたいと思います。
ヴェローナへ行きたいなぁ!
― この秋、つまりロシア選手権までの間、結局あまり大きくない試合とショーに出ることに決めたのは何故ですか?グランプリ・シリーズはまた欠場で、モスクワ大会にも出ないなんて…
グランプリ・シリーズは単に必要ないんです、正直なところ。それが第一の理由。僕にとっていちばん重要な試合は2014年のソチオリンピックです。今シーズンに関して言えば、ちょうど今テストスケートを終えました。これはすでにポジティブな要素です。次にジャパン・オープンへ行きます。これがグランプリ大会みたいなものですね。それからロシア選手権があって、そして、もしすべて順調に行けばヨーロッパ選手権です。その後、またすべて順調に行けば世界選手権ということもあります。どうなるでしょうね。さらに日本で団体世界選手権があります。
理解して欲しいのですが、それ(※連戦)は現在18歳とか20歳で、どんどん滑り込む必要がある選手の為のものなんです。この僕がどんどん滑り込みを?何のためのグランプリ?これはノンタイトル戦ですよ。では、いくらかお金を稼ぐため?いいえ、もうお金のためには滑っていません。僕が滑るのはエモーションを得るため、そして(※試合の)空気を感じるため。それでもう十分なんです。いちばん重要なのは、繰り返しますが、2014年のソチです。オリンピックに向けてどう準備をするのか。それと並行してヨーロッパ選手権があり、「世界」もあるかもしれません。
― それでは、やはり世界選手権には出場したいと?
さて、どうなるでしょうね。そんなに先回りするのは時期尚早です。
(中略:日本で行われる団体戦にたぶん出場する等(いまいち分からないので1問飛ばします))
― あなたは早くもこの段階で、何よりまずフィジカル面において、ひょっとすると未だかつてないほど準備が出来ているようですね。今や例外なく誰もが認めるところです。夏の練習で何かを変えたのですか?それともついに深刻な健康問題を解決して、計画していたことをすべて実行できたのですか?
そうですね、もちろん何より健康面ですね。でもそれだけでなく、フィジカルトレーナーのヴィタリー・バルキンと大きな仕事をしました。2週間イタリアで過ごし、トレーニングのかたわら1日6時間ゴルフをしたんです。何もかも忘れて気分転換をするのにすごく役立ちました。それに、とてもよく歩きました。1日10kmから15km。これも助けになりました。実際、秘密はたくさんあります(微笑む)。そのひとつを今年は最後までやり遂げようというわけです。テクニックにも基礎的な準備にも関わることです。僕たちはいま違うやり方で練習していて、今のところすべてにとても満足しています。
― 今シーズン、あなたの旧知のライバルであるエヴァン・ライサチェクとジョニー・ウィアーが競技に復帰します。試合はあなたにとって全体としてより面白いものになりますか?
(微笑む)もし仮にアレクセイ・ヤグディンが戻って来たとしても、ティモシー・ゲイブルでも、他の誰かでも、きっと僕に異存はなかったでしょう。どんな場合でも自分の仕事をしっかりやる必要があります。わかりますか?僕はとても喜んでますよ、もちろん。ライサチェクのことはまだはっきりしませんが、ジョニー・ウィアーは素晴らしい。彼は戻って来ました。これでフィギュアスケートへの関心が基本的に跳ね上がることは言うまでもありません。
― なぜライサチェクのことははっきりしないと?
そうですね、彼が復帰して試合に出てきたら、そのときに「素晴らしい!」と言いましょう。もし彼が戻ってきたら、それは全体として大きな(意味のある)行為になるでしょう。
― アメリカではソチオリンピックが近づくにつれ、これはあなたと彼との2度目の対峙であり、今度はそれをロシア領内で行うのだという観点から、五輪という名の縄をほどき始めるに違いありません。実はすでにそういう文章に遭遇することがあります。苛々しませんか?
今はすべてのことに非常に冷静に対処しているんです。僕について書かれていることも含めてね。本当です。今はどうでも良いことです。真剣に言ってるんですよ!なぜなら、僕の目の前には氷と、4回転サルコウと、2本の4回転トゥループと、2本のアクセルがありますから。そこへ向かって進まなくては。何を書かれようと関係ありません!
(終)
<自習メモ>
Куда мне идти туда! この俺がそんなところへ行けるかってんだ!
Куда тебе! お前なんかにできるものか!
по барабану =безразлично, не важно, всё равно
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