タラソワが世界選手権のジャッジに憤慨(上)
かなり踏み込んだ発言を連発していてビックリです。
とても頷ける部分も、そうでない部分もあり…
まさかエイプリルフールのネタ記事ではないと思うのですが
誤訳等に気づかれたらご指摘頂けるととても嬉しいです。
モスクワ、4月1日、ノーボスチ通信
アレクサンドラ・ウラジミロワ
(前文略)
「今回の選手権のジャッジには非常にがっかりしています。ショート・フリーの両プログラムで転倒やミスがあって、それでも誰も戦えないほどカナダのチャンが優れているとは思いません。これはルール違反というものの醜い実例です。審判団にこんなことをされたら、私たちは選手に戦いのモチベーションを与えることができません」とタラソワコーチが電話取材に答える。
ニースでは、チャンが日本のダイスケ・タカハシに6点余りの差をつけ、世界チャンピオンのタイトルを守った。タラソワの言葉によれば、国際スケート連盟(ISU)におけるカナダ代表の強力な権限が、「すでにもう何年も、こんなふうに、勝つ権利を与えていない」。
「チャンが文字どおり転がり、ショートプログラムに傷をつけても、それでも彼にプラス2(点)をつけるジャッジがいるということです。獣(※馬車馬?)のように働く力と才能を同じように持っている人間から、戦いに入り込むチャンスを取り上げてしまうのは許しがたいことです」と取材相手は指摘する。
タラソワの考えによると、「自らの人生」のプログラムを滑ったタカハシとフランスのブライアン・ジュベールとは、「
「タカハシは本当に彼の人生最高のプログラムを滑りました。目を見張るようなプログラム(演技)で、スケーティングやスピンの類い稀な技術を持っています。ジュベールは文字通り灰の中から(※不死鳥のように)立ち上がりました。こういうことも評価されるべきです。一方、まだとても若い日本人(ユヅル・ハニュウ)は4位に置かれるべきだったかもしれません。ジュベールが全てやってのけましたから。でも、日本の連盟がやはりあらゆる点で優位に立っていることを私は理解しています。ただ、それはフランスのジュベールに対して極めて不公平だと思います」とコーチは強調する。
アイスダンスは、カナダのテッサ・ヴァーチュー/スコット・モイア組がアメリカのメリル・デーヴィス/チャーリー・ホワイト組をおさえて優勝した。2010バンクーバー五輪のチャンピオンであるヴァーチュー/モイア組は、ヴァーチュー選手が健康に問題を抱えていたため、昨シーズンの大半の試合を欠場していた。
「私はアメリカのカップルが優勝するべきだったと思います」というのがタラソワの考えだ。「彼らのフリープログラムの方がはるかに良く、見事で、音楽的です。スピーディーで、独自性があり、軽やかです。私は長い間この仕事をしており、自分の個人的な意見を述べる権利を持っています。ISUに手紙を書きたいと思ったほどです。誰がより良く、誰がどの程度なのか、目に見えて明らかですからね。私はカナダのカップルが復活してくれたことを嬉しく思っています。でも、彼らは今回のチャンピオンではありません」
(つづく)
<原文>
http://www.ria.ru/figure_skating/20120401/613634905.html
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