<ガチンスキーのメダル獲得に期待>アレクセイ・ウルマノフ
恒例の「予想」が出始めたので訳していきたいと思います。
個人的にメダルを獲らせてあげたい選手が多すぎてツライ。。
モスクワ、3月23日、ノーボスチ通信
アンドレイ・シモネンコ
フィギュアスケートのガチンスキー選手が
世界選手権でメダルを獲得する見込みは高い
(前文略)
「欧州選手権であの出来映えでしたから、世界選手権でガチンスキーがメダリストになれる見込みは大きいです」とウルマノフがR-Sportの記者の電話取材に答える。「彼は昨年すでに自分自身を示し、世界選手権の銅メダリストになっています。今年はどうなるか見てみましょう」
3月10日、サンクトペテルブルクのトップスケーターたちによるテストスケートが行われたが、ガチンスキーはあまり良い出来ではなかった。しかし、このことが彼の世界選手権への準備具合の評価基準になるわけではないと、専門家は強調する。
「テストスケートのアルトゥールはあまり良くありませんでしたが、これは指標にはなりません」とウルマノフは指摘する。「週末の、土曜日の午前中だったので、そこでの演技を本格的な滑りと受け止める必要はありません。重要なのは、ガチンスキーが試合で1つのプログラムに2本の4回転ジャンプを入れる(2012年ヨーロッパ選手権)という手を持っていることです。ですから、見込みはいずれにしても大きいです」
この1994年の五輪チャンピオンは、自分の元生徒で現在はニコライ・モロゾフのグループでトレーニングしているセルゲイ・ヴォロノフ選手について、試合での出来を予測することを差し控えた。しかし、ロシアナショナルチームに来年の世界選手権への出場枠「3」もたらす結果なら、それは成功と認められるだろうと話す。
「ヴォロノフはベテラン選手です。ついでながら、アルトゥール・ガチンスキーよりもずっとベテランで、経験があります。このレベルのフィギュアスケーターは、自分の責務や、目の前の大会で何をしなくてはいけないかを自分でわかっているはずです。でも、もし彼がロシアナショナルチームに来年の出場枠「3」もたらすことができれば、世界記録と同じぐらい価値があるでしょう」とウルマノフは語る。
ウルマノフコーチが世界選手権の優勝候補筆頭に名前を挙げたのは、カナダのパトリック・チャンだ。
「もちろん、チャンが現時点で優勝候補ナンバーワンです。すべての要素でライバル選手たちに勝り、何も付け足すものが無いくらいです」とウルマノフは確認する。彼のライバルになり得るのは日本選手たちでしょう。アメリカ選手たちは今あまり良い時期ではありません。男子シングルでも、アイスダンス以外の他2種目でも、問題を抱えています。ジェレミー・アボットならチャンと戦えるかもしれませんが、でも4回転無しでは非常に難しいでしょう」
日本代表としてニースへ来るのは、元世界チャンピオンのダイスケ・タカハシ、コヅカ、ユズル・ハニュウだ。
R-Sportの取材相手は、ヨーロッパ選手の中にもやはりチャンと戦える選手がいると予想する。
「ヨーロッパ選手たちは、欧州選手権の後リハビリをしているはずです。ハビエル・フェルナンデス(スペイン)の周囲は大騒ぎになっていましたが、シェフィールドでまったく自分の力を発揮することができませんでした。もしかするとニースへは良いコンディションでやって来るかもしれません」とウルマノフは言う。「他のヨーロッパのトップ選手たちもリストから外してはいけません。やはり男子選手たちはいつも戦うのです。最高のコンディションではない時もありますが、それでも最後まで格闘し、自分にできることを全て絞り出すのです」
「ただ、チェコの(ミハル・)プレジナとトマシュ(・ヴェルネル)については、チャンピオンを狙えるとは思えないですね」と専門家はつけ加える。メダル争いならきっとできるでしょう。でも、彼らの滑りは金を狙うには安定感に欠けます。それに、ものすごく興味深いというわけでもありません。私見ですが」
フィギュアスケート世界選手権大会は3月26日~4月1日、ニースで開催される。
<原文>
http://www.rsport.ru/figure_skating/20120323/587387729.html
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