<松葉づえなしで歩いています!>エフゲーニー・プルシェンコ
背中の手術が大成功しますように!
背中の痛みはかなりひどいようでとても心配ですが
それでも訳していて本当に楽しい内容でした。
音声ファイルを聞く限り、声も力強い感じでしたし。
もう眠いので原文の見直しができていませんが
また明日にでも修正することにして、取り急ぎUPします!
2011年6月15日
マリア・レミゾワ
手術後2日で松葉づえなしで歩いています!
(前文略)
― ジェーニ(※エフゲーニーの愛称のひとつ)、復帰おめでとう!とても嬉しいです。どんなお祝いをしてますか?
素晴らしい「コムソモリスカヤ・プラウダ」新聞さん、どうもありがとう。もう長いおつき合いになりますね!おめでとうの言葉をありがとう。でも、実際にお祝いをすることにはなりません。もちろん、アマチュア競技への復帰はすごく嬉しいです。これでまた国際大会に出場できるし、ロシア代表として戦うことができます。これは僕にとって大きな誇りです。僕はいつも試合を愛してきました。これまでも愛していたし、今も愛しているので、この先も現役を続けます。でも、あまり良くないニュースがあるんです。膝の手術を受けたんですよ。半月板を少し切除して、少し研磨しました。今は回復しています。ただ、急に背中がとても痛くなって、リハビリセンターからミュンヘンへ移動してきました。もうすぐ背中のちょっとした手術をします。背中にカテーテルを入れて、神経を少し焼きます。僕にとっても、それにファンのみんなにとってもあまり良くないニュースですよね。でも、シーズンが始まってから不安が起きないように、いま全部済ませて、取り除いて、磨いておく方がいいと思うんです。3年間着実に、高い質で、怪我なく滑り切れるようにね。
― 去年ドイツで治療したとき、痛めた膝にただ注射を打つだけじゃなく、手術を受けていたとしたら、競技資格を剥奪されることもなかったのでは?と思うのですが。
そのとおりです。もし去年、ドクターの言うことを聞かずに半月板の手術を受けていたら、アマチュア競技を続けていたでしょうし、資格を剥奪されることもなかったでしょう。でもドクターたちは去年、注射と理学療法という保存的治療をすることに決めたんです。僕は彼らの言うことを聞いて、その通りにしたんです。そうそう、ちょうどMRI検査をして、医学界で指折りのスペシャリストたちと話をしたところなんですが、あるドクターは、僕が正しかった、手術は去年しておく必要があったと言ってましたよ。もしいま手術を受けなかったら、足がひどく痛んで、十分な練習ができなくて、あっという間にまた困ったことになって、試合を欠場することになっていたかもしれません。
― 手術の後、コンディションを整えるのは大変ですか?
スポーツ選手、あるいは人間みんなが、1週間に2回の麻酔と2回の手術を受けられるわけじゃありません。自分がいったい何をしようとしているのかは分かっています。これは、もうこれ以上ドイツへ来る時間がないし、とてもたくさん練習しないといけないからなんです。それに、僕たちのチーム全員がすでに試合の準備をしています。チームのメンバーも、ミーシンコーチも、全員がもう6月1日から来シーズンに向けて取り組んでいます。彼らは今スペインにいるんですが、僕は残念ながらドイツで手術ばっかり。でも、まぁ、大したことじゃありません。僕にとって大事なのは、健康でいられることですから。意思の力も根性もあるし、夢もあるし、勝ちたいという願望もあるし、またお客さんを喜ばせたいです。フィギュアスケート選手たちの固定観念を変えたいと思っています。20歳でスケートをやめてしまうんじゃなく、もっと長く滑ってほしい。成長して、何か新しいプログラムを作って、観客に新しいものを見せてほしい。僕はフィギュアスケートというものを変えて、ソチオリンピックに出場して、立派な選手としてギネスブック入りしたいと思ってるんです。
― スポーツのためにすべてを犠牲にするのはとても難しいですよね。毎日トレーニングしているんですか?
もちろんです。1日2~3回しています。手術前は、チームのメンバーとアレクセイ・ミーシンコーチと一緒にキスロヴォドスクでトレーニングしていました。そこで足が痛み始めたので、それで僕たちはドイツへ来たんです。でも、トレーニングは続けてますよ。腹筋と腕立て伏せをやっています。背中の手術が済んだら、この暗い穴から出て、トレーニングに向かいます。これまでのような練習をするのではなく、もっともっと練習量を増やします。なぜかというと、フィギュアスケートは、新しい選手たちという面でも、滑りの面でも、ステップの面でも、テクニックの面でも、ものすごく進歩したからです。例えば、パトリック・チャン、タカヒコ・コヅカ、我らがアルトゥール・ガチンスキー、それから、我が国のメンショフも良い選手ですが、彼らはすでにそれぞれ複数の4回転ジャンプを跳んでいます。アルトゥール・ガチンスキーなんか、もう4回転を3種類跳ぶんですよ!だから、僕はものすごくたくさん練習しなくちゃいけないし、それはとても難しいことだと分かっています。自分が過去に実現してきたような結果を出すのは、とても難しいと分かっていますが、それでも試してみたいんです。1シーズン目は、いわゆる「だまだまのブリヌィ(※下手くそなパンケーキ。「最初の失敗は仕方がない」「 物事は始めからうまく行かない」というロシアの諺より)」になるかもしれません。
でも、もしかすると全て上達して、上手く行くかもしれません。少なくとも、ショートとフリープログラムのイメージはもう見つけています。新しい振付師たちと仕事をしていますが、もちろん古い友人のダヴィド・アヴディシュ(※チーム・プルシェンコ振付師)のことを忘れたわけじゃありません。今シーズンは、偉大なスケーター、カート・ブラウニングと仕事をします。だから、新しいイメージはすごく気に入っていて、僕は大きな希望を持ってます。もう一度エリート選手の仲間入りをして、それを保って、その場で持ちこたえるだけじゃなく前へ抜け出して、祖国ロシアで開催されるソチオリンピックまで行けるんじゃないかという希望をね。
― 手術の後なので、今は松葉づえをついているんですよね?
2007年にも半月板の手術をしたんですが、その時は右膝だけの手術で、6日間松葉づえで歩いていました。でも今回は、術後2日目にもう松葉づえを放して、膝を曲げ(※屈伸運動を?)始めました。今はもう松葉づえなしで歩いていますが、ただ、これから背中の手術もしなくちゃいけないというのは、あまり良くないニュースですね。今日はあんまり背中が痛くて、膝のことを忘れてしまったぐらいです。
ツイッター(編集注:インターネット・ブログ)で僕を応援してくれるファンのみんな、どうもありがとう。すごく嬉しいです!大切なみんなに応援してもらうと、リンクへ飛んで行って、そこで時間を過ごして、プログラムを捧げたくなります。フィギュアスケートを愛し、そして僕を愛してくれる人たちにね!
― ジェーニ、お大事に。私たちはあなたを信じて、次の勝利を待ってます!
どうもありがとう、がんばります。手と頭は下げません(※うつむきません、気力は失いません)。いわゆる“爆弾投下”(※筋トレ)をやりますよ(笑)
<原文>
http://kem.kp.ru/daily/25703/904811
<自習メモ>
бомбить:заниматься тренировкой каких-либо мыщц
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