<ロシア代表の旗を持つリーダーが現れた>アレクセイ・ミーシン
弟子への愛と、メンショフ陣営&スケ連へのけん制を兼ねた発言、
というところでしょうか…いえ、決して嫌いじゃありませんよ!
サラ・マイヤー選手のことは、教授なりに褒めているようです(笑)
2011年1月30日
オールスポーツ
ロシア代表チームにリーダーが現れた
彼は手に旗を持ち、その手は揺れない
(前文略)
アルトゥール・ガチンスキーは素晴らしいヨーロッパ選手権デビューを飾ったと考えている。今やはっきりと、ロシア代表チームにリーダーが現れたと言える。彼は手に旗を持ち、その手は揺れない。ガチンスキーが我々の男子シングルスケートの伝統の継承者になれること、そして、五輪チャンピオンのアレクセイ・ウルマノフ、アレクセイ・ヤグディン、エフゲーニー・プルシェンコの立派な後継者であることを嬉しく思っている。
アルトゥールは、ドミトリー・ショスタコーヴィチのバレエ音楽「ボルト」でフリープログラムを滑ったが、その際に3回転ルッツで転倒し、ダブルアクセルがすっぽ抜けるという失敗があった。しかしそれはまた別の話だ。彼にクレームをつける気はない。誰にもミスをしないという保障はない。それでもガチンスキーはとても良い得点をもらった。216.07点だ。ベルギーのヴァン・デル・ペレンに僅か0.5点及ばなかったのは悔しい。そうでなければ5位ではなく4位になれたのだが。
それから、アルトゥールは驚くべき滑りを見せた。これはフィギュアスケートの男子シングルにおける最新の成果だ。彼のスケートを、彼の身のこなしをご覧いただきたい。これまで誰もこんな滑りをしたことはない!私はジャッジについてとやかく言う主義ではないが(※えっ?!)、しかし、ガチンスキーはショートプログラムで不当にスピンをノーカウントにされた。フリーの方はコンポーネンツでさほど高い評価を受けなかった。それは、彼が他の選手より興味深く、さらに言わせていただくと、よりアヴァンギャルドだったからだろう。
恐れるものは何もない!見ていなさい、アルトゥールはあと1年かそこらで、ベルンで負けたライバルたち全員を“やる”(※英語のdoに当たる単語)から。彼には大きな可能性がある。3月21~27日に東京(日本)で開催される世界選手権への切符は、どんな場合でもアルトゥールが手に入れると信じている。
女子シングルの試合について簡単にコメントしたい。ありがたいことに、私はタマーラ・モスクヴィナとペアを組んで1960年代のヨーロッパ選手権でメダルを獲得しているが、その私の記憶では、女子選手たちはこのような弱い滑りをしていなかった。まぁ、これは、ほやほやの新チャンピオン、スイスのサラ・マイヤーには当てはまらないことかもしれない。ただ、「森で木こりの斧の音がしていた」(※ネクラーソフの有名な詩の一節。この場合は「田舎くさい、プロではない、レベルの低いことをしていた」ぐらいの意味のようです)ということだ。我らがクセニア・マカロワとアリョーナ・レオノワによって、メダルは何事もないように獲得されるべきだった。だが、彼女たちにはそれが出来なかった。
<原文>
http://www.allsportinfo.ru/archive.php?id=47114&s_s=106&s_d=30&s_m=1&s_y=2011&b=0&l=40
<自習メモ>
застрахова'ть 保険をかける/予防する、保障する
никто не застрахо'ван от 誰も~しない保障はない
новое слово (科学・技術・文化などの領域で)最新の成果
Это не в моих правилах. それは私の習慣にはない。しない主義だ。
"в лесу раздавался топор дровосека"
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