<メダルではなくスケートのための練習を>アレクセイ・ミーシン
スケートのために練習するべきだ
明日、1月19日、フィギュアスケートのヨーロッパ選手権がヘルシンキで開幕する。ロシアからの参加選手の中にはカタリナ・ゲルボルトとアンドレイ・ルタイがおり、彼らは3人のオリンピックチャンピオン(アレクセイ・ウルマノフ(1994)、アレクセイ・ヤグディン(2002)、エヴゲーニー・プルシェンコ(2006))を育てたアレクセイ・ミーシン教授の生徒だ。
自分の教え子の状況について、アレクセイ・ミーシンが『オールスポーツ』スポーツ情報局通信員に語ってくれた。
私は次のように言おう。練習は同じ手法で行うことが出来るが、試合は別物だ。
トレーニングはうまく行っていたのに、試合ではうまく行かなかったというのはよくある話だ。またその逆もある。スポーツとは、コーチの教育者としての技術と、成功を添える選手の能力との合作だ。
「この試合ではどれぐらいの結果を見込んでいるか?」という質問をよく受ける。よいか、コーチが犯しがちな最大の過ちは、メダルのために準備をするということだ。ジェーニャ・プルシェンコと仕事をしていたとき、我々はすべてのことを“完璧”のためにやっていた。ジャンプのトレーニングを積み、技術を磨き上げ、新しく面白いステップ、スピン、ポーズを考え出した。我々はスケートのために練習をした。メダルのためにトレーニングをしてはいけない。
私はこの主義をアンドレイ・ルタイや、カタリナ・ゲルボルト、その他の教え子たちとの練習においても貫いている。ヨーロッパ選手権では、全員がそれぞれ自分の位置を占めるだろう。
2009年1月18日
『オールスポーツ』
<原文>
http://www.allsportinfo.ru/archive.php?id=22986&s_s=106&s_d=11&s_m=1&s_y=2009&b=2&l=40
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