<人々の愛は大きな責任!>アレクセイ・ヤグディン
熱狂的ファンというものは、世界中どこにでもいるものだと思っていましたが…(汗)
ロシアには斧を贈る習慣があるんでしょうか???
昨日10月4日、2002年のオリンピック金メダリスト、アレクセイ・ヤグディンが、「クリスタル・アイス 2008」で「観客賞」を受賞したことが発表された。この賞は、伝説的な週刊紙である『論拠と事実』(※モスクワで最もよく読まれている新聞だそうです)の読者によって決定されたものだ。
人々の様々な愛の表現について、アレクセイ・ヤグディンが『オールスポーツ』紙の特派員に語った。
僕に一票を投じてくれた『論拠と事実』紙のすべての読者に感謝したいです。この賞は真に大衆のものです。なぜなら、受賞者を選出したのがフィギュアスケートの愛好家や、ファンなど、ふつうの人たちだからです。ものすごく価値があります!人々の愛は大きな責任です。僕はファンの皆さんを失望させないように全力を尽くしていきます。
それから、僕のチームにも感謝したいです。今ある僕をつくってくれた専門家や職人の皆さんに。コーチのタチヤナ・アナトリエヴナ・タラソワ、振付師、プロデューサー、フィジカルトレーナー、そしてもちろん、僕の両親。この長い困難な道のりを共に歩んでくれた全ての人たちです!水泳なら、一度のオリンピックで8回チャンピオンになることもできますが、フィギュアスケートでは、4年に一度たった1つの金メダルを勝ち取るチャンスしかないのですから。
また、アレクセイ・ヤグディンは、自身のスポーツのキャリアの中で体験した、人々の愛の表現について語った。
僕はたくさんのプレゼントをもらいます。郵便で送られてきたり、ショーのときに警備員を通して受け取ったり、試合のときにリンクへ投げ込まれたり、会場やホテルの出待ちで渡されたり…そう、まるで「奇蹟の場所(※)」でありとあらゆる物を受け取る、ヤクボヴィチ(※)みたいなもんです。靴、ミトン、斧、スカーフ、記念品、スイカ、ぬいぐるみ…狂喜しますよ!個人的にお礼を言うことはなかなかできないので、ちょうど今この機会を利用して皆さんに言います。「どうもありがとう!」
それから、日本ではこんなこともありました。警察の手を借りて、僕のベッドから熱狂的ファンを文字通り引き剥がさなくちゃいけませんでした。彼女がどうやって僕の部屋に忍び込めたのかはわかりません。夜、ホテルの部屋へ戻ったら、そこに座ってベッドにしがみついてたんです。しかも彼女は何も望みません。ただ座って、見ているだけ。
日本人は概して独特の民族で、自分のアイドルのすべての試合、すべてのショーに同行するんです。会場の裏口でファンに見送られてバスに乗って、そしてホテルに着いてみると、もうさっきの彼女たちがそこに座って微笑んでるんですよ。
そう話すと、アレクセイ・ヤグディンは笑い出した。
※「奇蹟の場所」とは、どうやら有名なロシアのテレビ番組のことのようです。その司会者がヤクボヴィチ(※)さん。賞金や賞品を当てる視聴者参加型のゲームで、司会者が参加者と黒い箱を取引する場面があるのだとか。箱の中には車のキーからかぼちゃまで、ありとあらゆる物が入っているらしいので、そのことを言っているのかもしれません(←かなりあいまいな情報です…)
2008年10月5日
オールスポーツ紙
<原文>
http://www.allsportinfo.ru/archive.php?id=19343&s_s=106&s_d=11&s_m=10&s_y=2008&b=0&l=40
<「奇蹟の場所」参考動画>
http://jp.youtube.com/watch?v=ReYu9gUGzQU
- 関連記事
-
- チュメニの観客は温かい<アレクセイ・ヤグディン> (2009/03/17)
- <それでも我々は“6.0”の住人だ>アレクセイ・ヤグディン (2008/11/17)
- <人々の愛は大きな責任!>アレクセイ・ヤグディン (2008/10/09)
- アレクセイ・ヤグディンが「観客賞」を受賞 (2008/10/08)
- <大統領の休日>アレクセイ・ヤグディン (2008/07/19)