リーザはすべての女子スケーターのお手本
2022年12月24日
ドミトリー・クズネツォフ
アナスタシア・プレトニョワ
リーザはすべての女子スケーターのお手本
ロシア選手権女子シングル競技終了後のメダリストたちの声
1. ソフィア・アカチエワ 249.74点
2. カミラ・ワリエワ 247.32点
3. エリザヴェータ・トゥクタミシェワ 241.72点
ロシア選手権が始まる前、多くの人はエテリ・トゥトベリーゼ組の女子3人が表彰台に上がるだろうと予想していた。3人の順番こそ問題となっていたものの、異論はほぼなかった。予想の3分の2は当たったが、エリザヴェータ・トゥクタミシェワという要素が割り込んだ。クリスタルのアデリア・ペトロシャンやエフゲニー・プルシェンコ組のソフィア・ムラヴィヨワをおさえて、8年ぶりにロシア選手権の表彰台に返り咲いた。
トゥクタミシェワはハイテンションに
リーザは両プログラムを通じてひとつも大きな失敗をしなかった。ちょっとしたミスがあっただけだ。「去年の選手権ほどドキドキしていませんでした。去年は五輪シーズンでもっと緊張していましたから。何ができたか、できなかったかをあまり考えすぎず、自分を信じてこの大会を楽しみたかった。無意識ではなく身体にまかせようと思いました。音楽が川のようになって、自分はただプログラムの中を流れていけるように」
「プログラムの出だしはドキドキしていましたが、それ以降はその瞬間、瞬間を楽しみました。ロシア選手権に出場して気分が高揚するのは、気持ちの良いものです」と、メダル獲得を喜んだ。
インタビュアーから、ロシア選手権で成人女性として最後にメダルを獲ったのは誰か?と質問されると、トゥクタミシェワはしばらく考え込んだ。そして恐る恐る答えた。「もしかして、私? ショックですね、そんなことは考えてもみませんでした。普遍的なものは何も変わっていないのにショックを受けました。うれしい驚きです」
チャンピオンとなったソフィア・アカチエワと銀メダルのカミラ・ワリエワも、リーザとその競技生活の長さについて質問された。
アカチエワ:リーザ・トゥクタミシェワをとても尊敬しています。私は2007年生まれで、その時リーザはもうロシア選手権に出場しています(※実際には1年後の2008年から出場?)。そう考えるとショックです。私も同じように長く滑れるといいなと思います。
カミラ・ワリエワ:私にとってリーザとは何か? そうですね、私もロシア選手権15回出場を目指さなくてはいけないということです。リーザには強い尊敬の念を抱いています。「それぐらいの年齢で」とは言いたくありません。私は16歳で、リーザはロシア選手権に15回出ているんです。とても尊敬しています。
リーザもまたライバルたちを評価した。「あなたたちと競うのはクール。この競争がなかったら、こんなふうに滑れなかったと思います。これはあなたたちの功績でもあります」
ワリエワはもう顔を隠さなくてもいい
カミラ・ワリエワは自身の演技について、ショートの方が緊張しておりフリーではもう大丈夫だったと話した。「2021年と同じように(4回転)トウループが2本入りました。とても幸せです。ここにいられるだけでも。なぜフードをかぶらなかったか? フードはもう必要ないと思うんです。1年前の自分の顔を隠す必要はありません。よい変化だと思います」と、プログラムの変更点についてコメントした。
アカチエワは、自分がチャンピオンになった実感がまだなかった。感情は抑制されている。自分の演技はまだ見ていないが、トリプルアクセルの練習をする必要があることは理解している。「浮かれることはありません。ここからがスタートです。こんなに有名な選手たちと競い合うことができて、この試合に出場できてとても光栄です。こういう結果になるとは思っていませんでした。プログラムを滑る準備はしていましたが、その先はジャッジが決めることですから。まだ実感がありませんが、この結果はとてもうれしいです。よく考えて練習していきます」
<原文>
https://www.sport-express.ru/figure-skating/chempionat-rossii/reviews/figurnoe-katanie-chempionat-rossii-zhenschiny-intervyu-odinochnic-po-itogam-sorevnovaniy-2016339/
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