ヴォロトラ<立ち会い出産には反対!(中)>
― お嬢さんを産院からこの新居へ連れて来るのですね。マクシム、あなたはまさに郊外に家庭を持つことを夢見ていましたね。
マクシム:僕は15歳でペルミにある両親の家を出ました。寮やアパートをうろうろする羽目になりました。2年間はアメリカで、広々とした家に住むファミリーの元にちょっとお邪魔していました。そのとき目標ができたんです。実現可能になったらすぐ自分の家を持とうって。それに、僕はちょっとソシオパスだから、人混みや車があまり好きじゃない。静かな片田舎の、美しい自然に囲まれたようなところで休息する方が心地いいんです。
― お宅はちょうどモスクワ郊外の里にありますね。空気がきれいで、近くには森と湖。この場所をどうやって選んだのですか?
マクシム:ソチオリンピックの後、僕とターニャは不動産を買うよう勧められました。経済危機の真っただ中で、お金を投資する信頼性の高い方法でした。それで家をいくつか見ましたが、ひとつも気に入るものはありませんでした。そんなある日、僕たちはアレクセイ・ヤグディンとターニャ・トットミアニーナの家に招かれて、二人の住んでいるところを気に入ったんです。ここはモスクワで仕事を終えて一目散に帰って来たい場所だって。何軒か家を見て、そのうち1軒に一目ぼれしました。当時はただのコンクリートの箱でしたが。
― 今ではロフト付きの、住み心地のいい2階建てです。リフォームには時間がかかりましたか?有名デザイナーの手は入っていますか?
タチヤナ:デザイナーは入れませんでした。自分たちの力でやろうと決めたんです。
マクシム:ええ、余分なお金もなかったし。自分たちでやれるものだと分かりました。僕が間取図を描いて、どれぐらい材料が要るか計算して、リフォームチームの作業を監督しました。ターニャと一緒に壁紙やタイルを選びに行って、買って、家具を注文して…1年かかりました。
― キッチンがとても美しいですね。
タチヤナ:4日がかりで家具選びをしたんですよ、マクシムと相談して。とても快適なキッチンになりました。
― あなたの立場だと、ひとりで家事をこなすのは大変でしょうね?
タチヤナ:週に1度、お掃除を手伝ってくれる女性が来ます。お料理は自分でします。ときどき夫を驚かせたくなって、そんな時は一日中オーブンコンロのところに立ち続けることができるんですよ。晩になってマクシムが帰って来て、2人ではとても食べきれないと気づきます。そんな時はお客さまを招くんです。
― お二人自身がお客として行くのは、どなたのところですか?
マクシム:ときどき、ご近所のピョートル・チェルニショフとナスチャ・ザヴォロトニュクのところへお茶を飲みに行きます。もっとよく行くのはリョーシャ・ヤグディンとターニャ・トットミアニーナ宅。僕らの家には今のところサウナルームがないけれど、リョーシャのところには素晴らしいスチームサウナがあるんです。
― 自宅にサウナルームを設置する計画はありますか?
マクシム:ガレージの計画を見直して、その一部にサウナを造れるようにしました。お金が貯まったら計画を実行しますよ。
― 双方のお母さまがしょっちゅう出入りされていますね。仲良しですか?
タチヤナ:仲良しです!2人のママが一緒にやって来て、家事のサポートに積極的に活動してくれて、時にはどちらがキッチンの主かでもめることまであります。そこで私が止めに入って思い出してもらうんです。主婦ならここにいますよってね(笑)。私たちはとてもいい関係です。ママたちは無論、この家に出入りして、孫の面倒をみてくれるでしょう。私たちは2人に厄介を押し付けたりはしません。2人にとって孫は喜びであってほしいので。
― マクシム、『アイス・エイジ』で新しい友人はできましたか?このプロジェクトであなたを驚かせた芸能界のスターはいますか?
マクシム:誰よりも驚かせてくれたのはカーチャ・ワルナワです。飾り気のない良い人で、素晴らしいユーモアのセンスを持ち、ペーソスがまったくない。実際のカーチャは『Comedy Women』のテレビ画面のイメージとは正反対です。友だちになったのは、プロジェクトでパートナーを組んだユリアンナ・カラウロワに、ミーシャ・ガブリロフ、ヴィーチャ・ワシリエフ。ミーシャは僕と同じペルミ出身だから、同郷人同士すぐに共通の言葉が見つかりました。
(つづく)
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